ビジネスや個人的利用における似顔絵のマーケティング効果と活用法
こんにちは、ショウです。
突然ですが、名刺やSNSで似顔絵を使用したことがあるでしょうか。僕は状況に応じて、ちょくちょく使っています。
長いこと、なんとなーく使っていた似顔絵。ある仕事で似顔絵を描くという機会があり、そこから「似顔絵ってなんだろう」と考えたり調べたりする時期がありました。
どんなことも改めて調べてみると、発見があるものですね。
今回はそんな、知っているようで知らない似顔絵の魅力についてまとめています。
※ちなみにこの記事は「似顔絵を使う側」を意識した記事です。描き方は含まれません。似顔絵の描き方は別の記事で紹介します。
そもそも似顔絵とは
お互いに認識がブレないよう、まずは似顔絵の定義をはっきりさせましょう。
似顔絵とは、人物の特徴を捉え、それを写実的あるいはデフォルメした状態で絵に起こすことです。名前に「顔」が入っていますが、決して顔だけに限らず全身が入ることもあります。
似顔絵という言葉ができたのは、江戸時代に役者の姿を似せて描いた絵、つまり浮世絵が発端と言われています。
似顔絵の表現に決まりはない
現代においては、その表現方法も多岐にわたります。特に有名なのがカリカチュアと呼ばれる、容姿の特徴を大袈裟に描く手法です。>>カリカチュアで画像検索 ※若干閲覧注意
ショッピングモールや観光スポットなどで、目にすることも多いのではないでしょうか。不快にさせないスレスレをいく卓越した技術や、ユーモアのセンスは欠かせません。
リアルなタッチから、極限まで情報を省略した描画法まで…似顔絵には、特に表現の決まりがないのが面白いところ。その人を表すアイコンにさえなれば、似顔絵は成立します。
アナログとデジタル
似顔絵といえば、紙(色紙が多い)にペンで描くのが主流ですが、色鉛筆、水彩絵の具、コピックなど、使用する道具も似顔絵師によってさまざまです。また最近では、タブレットを用いたデジタルの似顔絵も急激に増えてきています。
デジタルの良さは何より、描いた絵をそのままデータで受け取れること。SNSのアイコンに使用したいという人が増えている中、非常に需要のある市場とも言えます。
ちなみに僕が描いていた似顔絵もデジタルで、依頼の半数以上がSNS使用が目的でした。
デジタルの中にもさらに種類があり、PhotoshopやCLIP STUDIOなどのソフトで描くラスターデータと呼ばれるもの、IllustratorやInkscapeなどのソフトで描くベクターデータと呼ばれるものの2種類に分かれます。
ラスターデータとはいわゆる「画像(ピクセルの集合体)」のことで、ベクターデータとは「自由に編集できるデータ」のことです。
ベクターデータは大きさや色の変更が自由自在なので、データ1つでさまざまな媒体に再利用できます。ただし、ベクターデータをいじれるソフトと知識が必要です。
このように利便性の高いデジタルですが、やはり「アナログならではの風合いが良い」というファンもまだまだ多いです。
サービスが利用できる場所にも変化
ひと昔前、似顔絵といえば大型量販店や観光地、イベントなど、人が集まる場所に似顔絵師が出張するというのが主流でした。そんな中、日々シェアを拡大させているのがオンラインサービスです。特にここ最近急速に伸びているのが、ココナラ。
ココナラとは、知識や経験を気軽に売り買いできるスキルのフリーマーケットで、似顔絵サービスを出品している人もたくさんいます。
オンライン上なら、スマホから自分の写真を送るだけで、似顔絵がデータとして届きます。自宅にいながらサービスを受けることができるため、その手軽さから人気に火が付いています。
似顔絵の役割・目的は「相手との距離を縮める」ことにある
さて、そんな似顔絵ですが、使用することで得られる明確なマーケティング効果があります。
【似顔絵の効果】
・記憶に残りやすい
・顔が見えるので信頼に繋がる
・自分をキャラクター化できる(親近感が湧く)
【写真にない良さ】
・顔バレしなくて済む
・顔に自信がなくても大丈夫
・印象をコントロールできる(タッチを変えれば良い)
と複数挙げられますが、実はその効果は一言に集約されます。それは「似顔絵は相手との距離を縮めるためにある」ということです。
ビジネスにせよ個人利用にせよ、人と人はコミュニケーションの上で成り立っています。似顔絵は相手の心を開き、円滑にコミュニケーションをするためのツールなのです。
その他活用例など
そもそもどこで似顔絵を使うの?と疑問に持たれている方のために、活用事例をまとめました。
SNSのアイコン
Facebook、LINE、Twitter、Instagram。プロフィールあるところに、似顔絵あり。
名刺の挿絵
顔を覚えてもらったり、印象に残すのが目的。顔を覚えられない僕にとっては、ありがたい。
ホームページ、ブログ
プロフィールやナビゲーター役、社員同士の会話の風景で使用するのが一般的。
パンフレット
社員紹介やナビゲーター役で使用することが多い。
プレゼント
結婚や誕生日などのお祝い事に、似顔絵そのものを渡したり、似顔絵を装飾に活用したりする。
記念品
お出かけの思い出作りや、家族行事の記念として。アナログの多くがこの目的。
以上、似顔絵とその効果についてまとめました。
似顔絵自体はそんなに高いものではないので、1度サービスを利用してみてはいかがでしょうか。