ふかぼらいず

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センスとは何か?センスを簡単に上げる方法

こんにちは、ショウです。

「センス」。すごく曖昧で感覚的な言葉ですよね。一体何にセンスがあって、何にセンスがないのか…そもそもセンスってなんなのか…明確に答えられる人は少ないはずです。

 
ちなみに、センスが良いもの=かっこいいもの・流行りのものというわけではありません。

そして、僕はデザイナーをさせてもらってますが、普段全然センスがありません。デザインをやってるのにセンスがない。これはどういうことか。

今回はそんな、なんとなく曖昧だった「センス」がわかる記事になっています。

センスとは何か?

センスとは、「物事の小さな動きを感じ取り、適切な判断を行うこと」です。

なんとなくわかるけど、まだ今一歩わからないという感じでしょうか。

 
例えば、『初デートの服選び』の場合。

  • 僕はTシャツが似合うから、今日はオシャレなTシャツとジーパンにしよう

これだと普通の判断をしているだけ、つまりあまりセンスがない状態です。

 
人が何かを判断するとき、周りにはたくさんの判断材料が存在します。そしてそれは、その時々の状況によって変化します。その微妙な変化を察知して、最適な行動を取るのが「センス」なのです。

  • 一緒に歩いていて恥ずかしくない格好にすべきだよな
  • 派手なのは嫌いって言ってたっけ
  • 良いレストランにも行くから、襟付きのシャツの方がいいかも
  • 今日は曇りか
  • そういえば夜冷え込むって言ってたな
  • ジャケットにパンツが丁度良さそうだ
  • 今年のトレンドカラーは淡い色だっけ
  • うーん、ワンポイント足りないな

だんだん材料が増えてきました。さらに言えば当日悩む時点でナンセンスかもしれません。初デートですからね。

  • 淡い色のジャケットとビビッとな靴下を買っておこう
  • シャツはアイロンかけておかないと
  • 靴の汚れも取っておこう

もっと言えば、普段から服のメーカーをリサーチするなどなど、考えるとキリがありませんが。おそらく最終的に決まった服装は、最初に比べて、多少センスが良い状態になったと想像できます。

 
最初は自分に似合うことだけしか考えていなかったのに対し、相手の気持ち、その日の予定、世の中の動き、あらゆる「状況の変化」を察知していますね。そしてその中から「最適な判断をする力」。これがセンスなのです。


センスは才能ではなく、ほぼ努力で身につく

ここまで読んでいただければわかるかもしれませんが、センスは経験や知識によって作られていきます。センスは「磨く」と表現しますが、まさにその言葉通り、センスは知識を積み行動を繰り返すたびに研ぎ澄まされていくのです。具体的なセンスの磨き方は、また別の機会に紹介します。

 
僕は普段あまりセンスが良いとは言われませんが、それでもセンスが必要なデザインの仕事ができているのは、この仕事とちゃんと向き合っているからに過ぎません。本当は普段もセンス良くしたいのですが…。

 
ちなみに変化を察知する能力のことを「感性」と言います。ややこしいですが、「センス」は判断力までを含むので、感性とは似ているようで違います。

この感性に関しては、若干の才能と3歳までの暮らし方に影響すると、僕は考えています。これは経験の中で感覚的にそう思う程度なので、話半分で聞いていただいて構いません。

それよりも努力次第で良くなる割合の方が圧倒的に多いので、そちらの方が重要です。


センスを簡単に上げるには、一歩踏み込むこと

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センスを良くするために努力し続けるのは大変…と思われる方のために、手っ取り早く、そして簡単にセンスを上げる方法をご紹介します。

  1. 踏み込むこと
  2. 相手の立場に立つこと

この2点を押さえれば、その場のセンスは少し上がります。

 
例えば、
「呼ばれたらすぐにコーヒーのおかわりを注ぐ喫茶店のウェイター」
がいたとします。

このウェイターの仕事のセンスを上げると、
「お客様の表情でおかわりのタイミングに気づく喫茶店のウェイター」

になるわけです。ここでやったことは最初に挙げた2点だけ。

 
1.踏み込むこと
ウェイターという仕事に一歩踏み込みます。言われたことだけやっているのは、踏み込んでいるとは言えません。

2.相手の立場に立つこと
この場合お客様ですね。相手が何を求めているのか、少しだけ考えてみます。

 
同じ要領で、他のケースも見てみましょう。

妊婦さんに席を譲る

妊婦さんが気を遣わないようにさりげなく席を立つ

社長が車から降りる時、先に降りてドアを開ける

社長が車から降りる時、静かにドアを開け姿勢を正し「いってらっしゃいませ」と付け加える

結果の賛否両論は置いといて、ちょっと踏み込むだけで、何もしていない場合と差が付いているのはお分かりかと思います。そして、ほとんどの人は踏み込むことをしないのです。


センスを判断するのは自分以外の誰か

はっきり言って、センスに正解はありません。先程の例だって、人によっては不快に感じるかもしれません。ただ1つ言えることは、センスの良い悪いをジャッジするのは自分ではないということです。

服選びの例で言えば「彼女」ですし、すれ違う人かもしれません。仮に自分でジャッジする場合でも、全てが終わって「完全な客観視」の中で分析を行って、初めて判断できます。

 
大切なのは、誰かを想うことです。

あなたはどの分野で、そして誰にセンスが良いと思われたいでしょうか。